PASの接地是正工事
PASの接地是正工事を実施しました。
主任技術者様による年次点検時で接地抵抗測定が行われますが、年々数値が高くなっており、今年はついに規定値を超えてしまったということ。
接地極は金属のため経年劣化で錆が発生し抵抗値が上がってしまったり、土質の変化に伴い抵抗値が上がってしまうことがあります。
接地抵抗値については「電気設備技術基準」において以下のように定められております。

PASは気中負荷開閉器と呼ばれるもので、自家用高圧受電設備から電力会社の配電線への波及事故を防ぐ目的で設置されるものです。そのため、A種接地工事が必要となり、規定値は10Ω以下にする必要があります。
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ちなみにPASとセットで設置されるのがSOG制御装置と呼ばれるものです。PASは普段から機器に流れている電流を遮断する事は出来るのですが、過電流や短絡電流のような大きな電流を遮断することが出来ません。SOG制御装置は地絡や短絡を感知して機器を開放・遮断して波及事故を防ぐ役割があります。
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今回、こちらの現場で作業前に接地抵抗値を測定したところ、13.23ΩとA種接地工事の規定値である10Ω以下をオーバーしていました。
是正工事は、土を掘り起こしアース棒とアース線を地面に埋めていく作業を行います。


当初はアース棒3本程で抵抗値が下がると思って作業を進めていましたが、数値がなかなか下がらず…。最終的には10本のアース棒を埋めて規定値内におさめることが出来ました。
株式会社correctではこのような是正工事も対応しております。
太陽光発電所の”困った”を解決するお手伝いが出来ればと思っておりますので、何かございましたらお気軽に問い合わせフォーム(こちら)よりご連絡下さい。