太陽電池モジュールの接地抵抗
日々点検を実施していると、意外と多い不具合として「太陽電池モジュールの接地不良」が挙げられます。パワーコンディショナや集電盤はしっかりと接地されているにも関わらず、太陽電池モジュールの接地が為されていない発電所が意外と多いのです。
今回竣工点検に入らせていただいた低圧発電所は、1アレイ4段の構成になっているのですが、上段の2列は接地が適切に為されており9.43Ωと正常な数値が測定出来たのですが…下段の2列は接地が取れておらず2000Ωという結果になりました。全部で4アレイで構成されている発電所ですが、全てのアレイで同じ結果となりました。
以下は、今回の点検に入らせてもらった発電所のアース接続のイメージです。


太陽電池モジュールの接地が取れている発電所はアースが下記のように接続されているイメージです。

太陽電池モジュールの接地が適切に為されていない発電所はアースが下記のようなイメージで接続されているケースが多くなっております。
①は地面にアースが打ってある最下段のみ接地が取れており、上段3段の接地が取れていないケース。
②は太陽電池モジュール同士の接続は出来ているものの、アースが打たれておらずアレイ全体の接地が取れていないケース。


接地抵抗が適切に為されていない場合、設備が漏電した際に感電したり、雷などの被害に遭った際に設備に大きなダメージを負ってしまうというリスクがあります。
今回の結果を施主様にお伝えしたところ、施工会社へ連絡して是正してもらうということでした。