竣工点検は大切ですね!
今回の不具合は、
PCSに2回路分接続されていない
ということについてご紹介します。
低圧の発電所の点検のご依頼をいただきまして、点検に伺いました。
現場に到着し、標識を確認しましたら、連系開始から半年程度でしたので、大きい不具合はないだろうと思い、点検を開始しました。
点検メニューとしては、開放電圧測定、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定、目視点検になります。
パワコンが10台設置されている発電所で、開放電圧、太陽光パネルの絶縁抵抗を測定していき、7台目を始めようと思ったとき、パワコンに太陽光パネルからのコネクタが接続されておらず、「ん?何だ?このパワコン1回路しか入れてないの?」となりました。
パワコンには3回路入るようになっているのですが、1回路しか入っておらず、
2番回路と3番回路を繋ぎループさせる
という状態になっていました。
↓本来は青丸部分にパネルからのコネクタが入るが接続されておらず、赤丸部分でループされていた。

今回の点検を行なっていなかったら、ずっと2回路分の売電ができないという状況が続いていたのかなと思いました。
あるいは、事前にパワコン1台の発電量が少ないという情報をいただいていませんでしたが、お客様が遠隔監視装置で発電量の異常を感じて点検のご依頼をくださったのかなと思いました。
是正作業を行い、2番回路、3番回路をパワコンに繋ぎ、正常な状態に戻しまして、点検終了になりました。


施工業者さんも発電所完成後に開放電圧、絶縁抵抗測定を実施していますが、点検を専門とする業者さんに竣工点検をご依頼していただけると発電所の安定稼働のお役に立てるのではないかと思います。
弊社は少人数の会社のため、お客様のご要望に合った点検を適正価格にて実施させていただくことが可能ですので、ご依頼いただければと思います。