ガラス割れモジュールの交換作業

先日、ガラス割れモジュールの交換作業に行って参りました。
全部で9枚の交換作業です。

ガラス割れモジュールの表面状態

交換作業を進めていくと、1枚の太陽電池モジュールに焦げがありました。

焦げが確認された太陽電池モジュール表面

交換作業のため、この太陽電池モジュールを取り外して裏面を確認してみると…。

真っ黒に焦げてしまっている状態でした

ガラス割れ&焦げモジュールを見つけた点検業者様が回路を開放していて未発電の状態にしてくれていましたが、これだけ焦げている状態で運転を続けると最悪の場合は火災に繋がる恐れもあります。
以前、別の現場で確認されたガラス割れ&焦げモジュールをIR(サーモグラフィ)測定してみると、焦げている部分は73℃を超えており危険な状態でした。

また、ガラス割れモジュールがあると、絶縁抵抗が低下しPCSが停止してしまう恐れもあります。型式により閾値に違いがあると思いますが、絶縁抵抗値が0.2MΩを下回ると絶縁不良アラートが発報されPCSが停止してしまうものもあります。

いずれにしても、ガラス割れモジュールが見つかった際には早めに交換をすることでこれらを防ぐことができます。

発電所内を歩いていると、太陽電池モジュールの下にゴルフボールがいくつか落ちているのを発見。近くにゴルフ場はないので…おそらくカラスなどの鳥類がどこからか運んできて落としたものと推測されます。

太陽電池モジュールの下に落ちていたゴルフボール

鳥類のいたずら(落とし物)で太陽電池モジュールが割れてしまうケースは残念ながらよくある話です。太陽電池モジュール上に小石やガラス片などが落とされていることも度々あります。運よくガラスが割れなくても、太陽電池モジュールの上に物があると、影になりホットスポットが発生します。ホットスポットが発生すると発電量にも影響が出てきます。

定期的な目視点検を実施し、ガラス割れモジュールが見つかった際には早めに交換することをお勧めします。