パワーコンディショナのファン故障
今日はパワーコンディショナのファン故障について書いていこうと思います。
最近、パワーコンディショナのファンが故障してしまっているというケースをよく見聞きする。
パワーコンディショナは直流を交流に変換する機器であり、変換するときに熱が発生する。このため、ファンを回して吸気を行い、内部温度が上がりすぎないようにしている。
ファンが停止するとパワーコンディショナ自体も運転が停止してしまうもの…。運転を続けるが内部温度が上がらないように出力を絞って運転するもの…。パワーコンディショナの機種により違いがあり、内部温度が下がると運転を再開するケースが多いが、いずれにしても発電に影響が出てくる。
遠隔監視装置が設置されていれば、発電停止や出力低下に気が付くことが出来るが、今回定期点検に伺った発電所には遠隔監視装置が設置されていなかった。
改めて、遠隔監視装置と定期点検の重要性を感じた。
パワーコンディショナの寿命は一般的に約10~15年とされている。これは冷蔵庫や電子レンジなど電化製品と同じくらいの寿命である。しかし、パワーコンディショナは屋外に設置されていることが多く、厳しい環境にさらされているため、寿命が短くなることがある。
また、メーカーによっては予防保全として5~6年目に交換を推奨しているところもある。ファン交換はメーカーの技術者が現地に行き交換を実施するパターンもあれば、物を送ってもらい自分で交換するパターンもある。いずれにしても壊れてから手配をしても直ぐに交換出来ないケースもあり、発電ロスが生じてしまう。
物を送ってもらい自分で交換…となった場合、弊社でも交換対応可能です。お気軽にお問い合わせ下さい!
定期点検で伺った発電所でファンが故障していた写真。
2つファンがあるが、上が故障して停止している。(少し見にくいが、上のファンは停止してしまっているため羽が見える。)
メーカー指示のもと再起動を行ったが復旧せず、修理依頼を出し、メーカー側で交換を実施する流れとなった。
今回はファン故障について記載したが、もう一つ重要なことがある。
それはフィルタの手入れだ。これについては次回掲載していこうと思う。