フィルター清掃の重要性
前回、パワーコンディショナのファン故障について掲載(記事はこちら)したが、もう一つ重要なパワーコンディショナのフィルター清掃について書いていこうと思う。
前回も書いたが、パワーコンディショナは直流を交流に変換する機器であり、変換するときに熱が発生する。このため、ファンを回して吸排気し内部温度が上がりすぎないようにしている。
フィルターは外気を通じて埃などをパワーコンディショナ内部に入れないように備えられている。このフィルターは、半年に1回、少なくても年1回の清掃を推奨しているメーカーが多い。しかし、このことを知らずにいる発電事業者様が多いように感じる。フィルターが目詰まりしてしまうと、排熱することができずにパワーコンディショナの内部温度が上がってしまう。ファン故障と同じように、パワーコンディショナ自体の運転が停止してしまうもの、運転を続けるが内部温度が上がらないように出力を絞って運転するもの、といったように機種により違いはあるが発電に影響が出てきてしまう。
これは小型PCSのフィルター清掃前/清掃後を比較した写真である。
年1回清掃をしていたそうだが、このように汚れが付着している。
フィルターはハケやブロワーなどを使って清掃するだけでもある程度、綺麗になる。可能であれば水で洗うとより効果的である。
ハケを使って清掃している様子。
また、パワーコンディショナだけではなく、エンクロージャー(大型のパワーコンディショナなどを収納しているコンテナ)のフィルター清掃も忘れてはならない。