フィルタ清掃の重要性②
以前、フィルタ清掃の重要性についての記事を書きましたが(以前の記事はこちら
)、今回は熱によってPCSのモニターに不具合が発生した可能性がある事例を紹介します。
8月下旬に点検に入った発電所でPCSのモニターが消灯している状況でした。

点検作業やフィルタ清掃のため、PCSの電源を落とし1時間ほど作業をしておりました。作業後にモニターを確認するもやはり表示がされません。メーカーに問い合わせをした結果、「温度上昇によりモニターに不具合が生じている可能性がある。温度が下がればモニターが復活する可能性もあるが、温度が下がってもモニターが復活しない場合は故障の可能性がある。」という回答でした。PCSの電源を1時間ほど落としているので、温度は下がっている状態です。このため、今回はモニターが故障していると判断されました。
昨今の暑さは人間だけでなく、機械にとっても過酷な暑さです。PCSには盤内の温度を下げるために、吸排気機能が備え付けられていますが、この吸排気口の清掃をしないと温度を下げることが出来なくなってしまいます。この発電所は4年前にフィルタ清掃を実施したそうですが…下記のような汚れ具合になっていました。清掃作業前は埃などがみっちりと詰まっていることが分かります。

また、下記は別の現場での写真です。上記ほどではありませんが、汚れが付着していることが分かります。

フィルター清掃は半年に一回、少なくても年に一回の清掃を推奨しているメーカーが多いようです。定期的に清掃することで、PCS内部の基盤なども守ることが出来ると思います。
弊社では点検作業はもちろんのこと、フィルター清掃もご依頼があれば実施させていただきます。