ハンドホールの水抜き作業
先日、高圧の太陽光発電所に設置されているハンドホール内の水抜き作業を実施しました。
ハンドホールとは…
地中に埋設されたコンクリート製の箱で、地中配管やケーブルの引込み、接続、分岐、保護するために設置される。
見た目はマンホールと同じように見えるが、マンホールの中には水が流れている一方でハンドホールは配管やケーブルが敷設されており原則的に水は流れない。
上記で原則的に水は流れないと書きましたが、ハンドホール内に水が浸入してしまうこともあります。その理由として、①ハンドホールの蓋の隙間からの侵入。②ハンドホールとは別の箇所から水が浸入し、配管を伝ってハンドホール内に侵入。などが挙げられます。地下水位がハンドホール底面より低い場合は水抜き穴を設けてそこから排出することもできますが、今回伺った発電所は水が溜まってしまっておりました。
高圧ケーブルの場合、内部に水が入ると絶縁体に樹枝状の亀裂が発生して、絶縁劣化を経て絶縁破壊を起こします。これを水トリー現象と呼びます。水トリー現象が起こると地絡が発生するため、発電所構内の停電のみならず、周辺地域まで巻き込んだ停電が発生してしまう恐れもあります。周辺地域まで巻き込んでしまうと、与えた影響に対して損害賠償を求められる可能性もあるそうです。
このようなことから、水トリーが発生しないように対策をしたり、水トリーが発生していないか確認をすることが必要になります。
経済産業省からも注意喚起が出ていましたので、↓に載せておきます。※経済産業省のHPに飛びます。
【注意喚起】更新推奨時期に満たない高圧ケーブルにおける水トリー現象に係る注意喚起
今回の水抜き作業は、水中ポンプと発電機を用いて実施しました。
「こんな事で困っているのだけど、実施出来るのかな…?」等、お困り事がございましたら、是非ご相談下さい。


